人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ソフトクリーム

夜食でラーメンを食べました

権藤です

日本人は発明が下手だといわれますが…。
インスタントラーメンは日本人の大発明ですよね。
こんなに簡単で美味しい食材はなかなかありませんぞ。

インスタントに限らず日本人は味覚が繊細なので
食べ物の改造はお手の物ですね。
ナポリタン、カレー、トルコライスなど見事に日本人好みに改造されています。

そういえば、ご当地ソフトクリームとかもかなり日本人らしいと思います。
甘さの中に、ほのかに抹茶だのワサビだのの風味を混ぜる。最終的には塩ソフトにホタテソフトですよ。
普通に考えれば甘さにかき消されそうな素材の味をしっかり感じさせる能力に感嘆せざるを得ません。


おっと、脱線しました。
今日紹介するのは、その名も「ソフトクリーム売り子」さんです!

・・・なんですかその目は?
「紹介する内容がなさ過ぎてソフトクリームの話で引っ張ったな」と言わんばかりの目は。

いかに私が第27回日本ミステリノベル新人賞受賞作家とはいえ、
(チョイ役の説明をするのは)さすがに情報量が少なすぎます。


まじめに紹介したらこんな感じです。


  「ソフトクリームの売り子さんはソフトクリームを売っています。」


終わりじゃないですか。もう少し頑張っても…


  「三内丸山遺跡でソフトクリームを売っています」




くらいしか広げようがありません。2行で終わってしまいます。
えっ?そこをなんとかするのが仕事だ?



おもろいやん・・・



稀代の小説家として創意工夫を凝らして、がんばって紹介をしてみましょう。


ソフトクリームの売り子…意外な人物の登場に私は震えた。
それは彼女の素晴らしい売り声にではない。
彼女の風貌がまるで修学旅行にやってきたクラス委員長のようだったからでもない。
ましてや、彼女の販売するソフトクリームが美味しそうだったからでもないのだ。

私は彼女をみて直感的に気がついたのである。
この女性は”危ない”と。
彼女がひとたびスイカを持てば、きっと落として割ってしまうだろう。
彼女がひとたび本を音読すれば、漢字の読み間違いを5個は指摘できるだろう。
彼女がひとたび人をほめれば、褒めてないよというフレーズを連発するであろう。
彼女はきっとそういう人だ。しかしながら、それを自覚していない。

一見すると、素朴でかわいらしいタイプの女性こそ一番気をつけねばならない。

そんな彼女がソフトクリームを売るというのだ。
一体、どんな結末が待っているのだろう。



その真実をしることができるのは…
ラジオドラマ『イタコ探偵工藤よしこの事件簿スペシャル』を聞いたあなただけ。

ソフトクリーム_b0306700_22111535.jpg

   ソフトクリームの売り子(CV:山上由美子)

# by nabegen-itakotan | 2013-09-27 22:10 | キャラクター  

姿を見せぬ男

全てはラジオドラマのために

権藤です。


さて、いよいよ放送が近付いてまいりました。
このブログで紹介する人物もあとわずかです。
これまで、アトランダムに人物紹介をしてきたとお思いでしょうが…。
実は紹介順にも緻密な伏線が張り巡らされたり、なかったりしています。

そう、全てはラジオドラマのために考えられているのです。


今回紹介するのは、ラジオドラマ本編には姿を現さない男です。

その男は物語全体を俯瞰してみています。
その男は決して姿を見せず、声だけが知られています。



その男の正体は!

「ナレーション」です。



今回、なべげんの全勢力を結集してある人物にナレーションをお願いすることに成功しました。

その人物は、かつては青森県の平和を守る最高責任者として戦っていたこともあります。
その人物は、いまやRABを守る責任者として日々戦っています。


ラジオドラマ『イタコ探偵工藤よしこの事件簿スペシャル』
その心震わす名ナレーションにもご注目!!

姿を見せぬ男_b0306700_2241476.png

   ナレーション(綱川和夫)

# by nabegen-itakotan | 2013-09-27 21:00 | キャラクター  

アネサマの力

安売りで買った卵の使い方に困っています

権藤です

早いものでラジオドラマ『イタコ探偵工藤よしこの事件簿スペシャル』の本番が今週末に迫りました。
なお、卵の賞味期限も金曜日に迫っています。

こんな時、どうすればいいのか…。
とりあえず、今回のキャラクターをご紹介しましょう。


その名も「アネサマ」です。
前回の「ソフトクリームの売り子」に続いて・・・なんとも・・・説明のしがたい。


「アネサマ」は青森県民の台所、魚市場のアネサマです。
のっけ丼で大人気のあの魚市場です。

ここからは雑学になりますが。
のっけ丼を観光の目玉として売り出したのは実はここ数年のことです。
それまでは、ごく普通の魚市場でした。

自称「のっけ丼の生みの親」と名乗るのは元日本銀行青森支店長の鶴海さんです。
というものの、公認ではなくあくまで自称ですが…。


さて、そんな魚市場でアネサマと呼ばれ慕われているアネサマですが。
職業はもちろんアネサマなわけです。
今日も、魚市場で人一倍元気な声をあげ、アネサマ業にいそしむアネサマ。
土日には少年野球のコーチとして、バットを振っているそうです。

困った人を見るとほっておけない性格で、魚市場で人生相談にも乗っているそうです。
どうか私にも卵の使い道をレクチャーしていただきたいものです。

アネサマの力_b0306700_21411994.jpg

  アネサマ(CV:柿崎彩香)

# by nabegen-itakotan | 2013-09-27 20:30 | キャラクター  

ガヤ、そこにある日常

人間というのは、本当は、平凡に生きることが一番難しい

権藤です

今回の冒頭ネタは樋口有介著『誰もわたしを愛さない』からの名セリフ
身にしみる一言ですね。

私も作家としてこういう言葉を残していきたいものです
「人間というのは、本当は、一杯のラーメンで満足できる」
とかどうですかね。


キャラクター紹介も残すところあと2人となっています。
ですが、今回はちょっと焦点を変えた「キャラクター紹介」をしてみようと思います。


今回紹介するのは「ガヤ」です。
ワイワイガヤガヤと後ろで盛り上がる人々のことですが、ガヤは本来紹介するものではありません。
登場人物よりも注目が集まってはいけないからです。


ですが、今回はあえてガヤを紹介してみました。
なぜなら、なべげん店主の畑澤がラジオドラマの収録の際にこう言ったからです。
「最高のガヤだ」と。


ガヤは簡単なようで難しい役回りです。

本当は、ガヤの声1つ1つにキャラクターがありますが、それを主張してはいけません。
本当は、ガヤにもドラマがあるのですが、あたかも日常のワンシーンのようにふるまわなければなりません。
まさに「本当は、ガヤが一番難しい」わけです。


ラジオドラマ『イタコ探偵工藤よしこの事件簿スペシャル』では、
ガヤが「最高」の仕上がりになっています。店主が太鼓判を押しているわけです。

たまたまこのブログを読んでくださった皆さん。
本番で一瞬だけで結構ですので、ガヤにも注目してみてください。


・・・今回はかなりまじめな紹介になってしまいました。
私の悪口をいうガヤもいなかったからでしょうか。

# by nabegen-itakotan | 2013-09-27 20:15 | キャラクター  

物語の始まりはいつも彼女だった…

都合ヨケレバカケ ワルクテモカケ

権藤です

作家にとって、「書き出し」ほど神経を使うものはありません。
ある人にとっては、書き出しが全てです。どんなに面白い構想があっても書き出しに失敗すればどうもしっくりきません。逆に何も考えてない時でも、書き出しがうまくいけば、自然と筆が進むものです。

かの名作「走れメロス」も書き出しが、
        「メロスは激怒した」
                  だからインパクトがあるのです。

仮に「走れメロス」の書き出しが
        「メロスには政治が分からぬ」
                   だった場合、間抜けです。


因みに、ミステリーのなかで最も素晴らしい書き出しは、
「都合ヨケレバコイ ワルクテモコイ」(シャーロック・ホームズ)
だと私は勝手に信じています。

こう書かれれば、ワトソンとしては事件に巻き込まれざるを得ないからです。



これと同じくらい有名な書き出しは

「きゃーーーーー」でしょう。
本当にこういう書き出しでスタートしているミステリーにはなかなか出合えませんが…。
叫び声をきくだけで①事件である、②おそらく人が死んでいる、③近くで死んでいる、という3つの事実が分かり、否応なく巻き込まれます。


そして、多くの場合叫ぶのは女性です。
しかも若い女性です。頑張れば萌え声もだせそうな女性なのです。


今回紹介する人物「観光客1」も女性でした。
そしてやはり頑張れば萌え声が出せそうな女性でした。
彼女は例にもれず叫びます。
物語の始まりをつげるべく叫びます。



「きゃーーーーーー」


物語の始まりはいつも彼女だった…_b0306700_2342386.jpg

     観光客1(CV:秋庭里美)

# by nabegen-itakotan | 2013-09-27 20:00 | キャラクター