3つの共通点は?

草木も眠る

権藤です。


連続執筆中でやや誤植が目立つかもしれませんが、ご容赦ください。
原稿の間違いを発見する編集者の気持ちになれますよ。


もはや自己満足も甚だしいですが、ミステリー談義です。
漫画「探偵学園Q」に登場した問題を紹介しましょう↓
○次の3つの作品の共通点は?
コナン・ドイルの「最後の事件」
アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」
エラリー・クイーンの「エジプト十字架の秘密」

私はこの回を読んだときに絶句しました。
あまりに有名な3作品ですが…あまりにもな質問です。
しかも、これが犯人のなぞをとくヒントなんですよ。


さすがに分かると思いますが…。ネタバレありですので続きはWebで。


















続きです。

もちろん答えは
「実は生きている」
です。


厳密には「最後の事件」は犯人ではなくホームズが生きていたので、若干毛色が違います。
コナン・ドイルはホームズシリーズの完結編として最後の事件を執筆したのですが、続編を望む声が強すぎて次の話でホームズが実は生きていた設定としました。帰ってきたドラえもんと同じですね。

「そして誰もいなくなった」、「エジプト十字架の秘密」は被害者だと思われた人物が実は生きていて犯人だった作品です。どちらもミステリーの金字塔といわれる作品です。

古典では評価されている「実は生きている」オチですが、
最近はご法度になりつつあります。
その最大の理由は読者の「慣れ」でしょうか。

つまり、身元がはっきりしない死体(おそらくAだろうという死体)が出てくると
「Aは生きてるんじゃないかな」と読者が安易に想像してしまうのです。
判別不能な焼死体や首なし死体は実は生きているトリックのオーソドックスな展開になってしまいました。


「そして誰もいなくなった」、「エジプト十字架の秘密」の2作品がいまだに評価を得ているのは
実は生きていたという衝撃意外の要素も実にうまく組み込まれているからだと思います。
これこそ更なるネタバレになりますので、気になる方はご一読ください。


そしてそして、さらに興味があれば権藤一郎の「もともと俺しかいなかった」もお手にとってご覧ください。
自分ひとりしかいないはずの部屋が段々汚れていく様は自分の作品ながら良く描かれていますよ。自らの存在意義を見つめなおす衝撃のラストシーンは必読ですので。


それはさておき…。
ラジオドラマ『イタコ探偵工藤よしこの事件簿スペシャル』
これはタイトルからして…実は生きていたオチはあり得なさそうですが。
だってすぐばれます。
「霊がおりてきません!生きてます」的な。
だからきっと死んでいます。そりゃもう、確実に死んでいます。




あっ、ちなみに「実は生きていた」に匹敵するミステリー界のお決まりネタがあるんですけどね。
それは秘密にしておきましょう。
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by nabegen-itakotan | 2013-09-25 21:25 | ミステリー  

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