アームチェア・ディテクティブ

犬の卒倒、ワンパターン

権藤です。

さて、せっかく第27回日本ミステリノベル新人賞作家である私が記事を書いているのですから、
ここではミステリ談義といきましょう。

皆さんはアームチェア・ディテクティブという言葉をご存知でしょうか?
日本語訳にすると安楽椅子探偵となります。

部屋から出ることなく、あるいは現場に赴くことなく事件を推理する探偵を指す言葉です。
ミステリ好きといわれる人々の中には、こういったアームチェア・ディテクティブこそが真のミステリーだと信じている人も多いのです。
名探偵の代名詞といえば「シャーロック・ホームズ」ですが、じつはホームズがこうしたアームチェア・ディテクティブタイプの推理をすることは多くありません。ホームズは写真の場所を見つけるために火事騒動をおこしたり、悪役と崖の上で戦ったりとかなりアクティブな行動に出る方が多いのです。推理こそがミステリの本文と考える人からすれば、ホームズは「アクション活劇」に映ってしまうのかもしれません。

では、アームチェア・ディテクティブの代表といえば…。
言わずもしれたミス・マープルでしょう。
代表作「火曜クラブ」ではまさに安楽椅子に座るわけですが、実のところ他の作品では現場に赴くことも多いので、彼女自身がアームチェア・ディテクティブと言えるかは全くの別問題でしょう。

因みに、アームチェア・ディテクティブの主人公は老人であることが多いのも特徴です。
ミス・マープル・老給仕ヘンリー・隅の老人などです。
やはり、アクティブに動き回るのとは別の印象ということでしょうか。


日本では究極のアームチェア・ディテクティブとして
「安楽椅子アーチー」シリーズがあります。
探偵は世にも不思議なしゃべる安楽椅子…いや、面白いんですよ。

そして、私がおととし出版した「安楽の底へ」
探偵だけでなく、被害者も犯人も登場する全てがしゃべる安楽椅子という斬新なアイデアでしたが…。
いまいち売り上げが伸びていません…。




さて、今回のラジオドラマ「イタコ探偵工藤よしこの事件簿スペシャル」では一体どんな探偵が出てくるのでしょう?女性が主人公ということは、アクション活劇というよりはアームチェア・ディテクティブなのではないかと想像します。彼女が現場にいくことはあるのか?気になるところですね。
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by nabegen-itakotan | 2013-09-25 21:36 | ミステリー  

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